はじめに
データ分析やシステム実行時の出力の際に用いられるファイル形式は、csv形式、txt形式、xml形式などが一般的です。しかしながら、それらはエンジニア以外の方以外にとっては扱いずらいことが多いです。一方で扱いやすいファイル形式の一つとして、Excelで編集可能なxlsx形式があります。経理や事務書類などでよく扱うxlsx形式のファイルは多くの方が扱いやすいですよね。そういったことから、分析結果をxlsx形式で出力することで、多くの方と結果を共有して更なる考察に発展することができます。
Pythonでxlsx形式のファイルを扱うライブラリにOpenpyxlがあります。Openpyxlを用いることで、xlsxファイルの読込、出力、シートの生成、セルの処理などが実施可能です。
本記事ではデータ分析で得られた結果をxlsx形式のファイルで保存することを想定して、Openpyxlによるxlsx形式のファイルの出力方法を紹介します。
1. ライブラリのインストール
ライブラリのインストールには以下のコマンドをコマンドプロント or ターミナルで実行してください。
pip install openpyxl
2. Excelファイルの新規作成、書込、保存
エクセルファイルの新規作成にはopenpyxl.Workbook() 、ファイルの保存にはworkbook.save()を用います。
データの生成、Excelファイルの新規作成、ファイルに書き込み、xlsx形式のファイルとして保存の流れを示したコードを以下に示します。
上記を実行すると、以下のようなエクセルファイルが出力されます。
3. Excelファイル内でシートの追加
エクセルシートの追加にはworkbook.create_sheet()を用います。第一引数にシート名、第二引数にシートの追加場所を表す数字を指定します。workbook.create_sheet('Sheet1')の場合には、シート名sheet1が一番最後に追加されます。
上記を実行すると、以下のようなエクセルファイルが出力されます。
オススメ書籍
Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書
Python3エンジニア認定データ分析試験の教科書にもなっている書籍で、データ分析に必要なPythonの基礎手法を身に付けることができます。具体的には、numpyとpandasを用いたデータの前処理、matplotlibを用いたデータのグラフ化、scikit-learnを用いた機械学習の基礎記述方法を身に付けることができます。これ一つで基礎はバッチリで、実務でも十分活用できると思います。個人的には見やすい書籍でした。
データサイエンス教本 Pythonで学ぶ統計分析・パターン認識・深層学習・信号処理・時系列データ分析
こちらの書籍は初心者から少し記述できるようになった人、かつ数学的な理論と一緒にPythonの記述方法を理解したい方にオススメです。統計分析、パターン認識、深層学習、信号処理、時系列データといった幅広く実務で使用する手法を学びたい方にもオススメです。
東京大学のデータサイエンティスト育成講座 ~Pythonで手を動かして学ぶデ―タ分析~
こちらの基礎を抑えながら実務で必要なPython記述法を学べる書籍です。基礎を一つ一つ抑えるというよりも実務で活用できるように必要な知識を身に付けられると感じました。これ一冊あれば十分かなと思いました。
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おわりに
本記事ではデータ分析で得られた結果をxlsx形式のファイルで保存することを想定して、Openpyxlによるxlsx形式のファイルの出力方法を紹介しました。エクセルファイルの出力は一般ユーザーに対する使用性が高いことから、扱う頻度が高くなります。よって本記事の内容は非常な項目なので、Openpyxlを用いてエクセルファイルを扱えるようになりましょう。
