Pythonによるデータ分析・機械学習ブログ

Pythonによるデータの前処理・グラフ化、機械学習、統計解析、画像処理、Webスクレイピング、自然言語処理の基礎について紹介していきます。

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【第3回】scipyを用いた1標本のt検定

はじめに

1標本のt検定は、未知の母平均が特定の値と異なるかどうかを判断するために用いられる検定手法です。

本記事ではscipyを用いた1標本のt検定の例を示します。

SAMURAI TERAKOYA

1. 1標本のt検定のコード

1標本検定では、scipy.stats.ttest_1sampを用います。

 

2. scipyを用いた1標本のt検定の例

scipyを用いた1標本のt検定の例を以下に示します。scikit-leranのボストンの住宅価格に関するデータセットを取得して、CRIM(町ごとの一人当たりの犯罪率)のデータを用意します。

両側検定の場合の仮説は以下です。

帰無仮説:町ごとの一人当たりの犯罪率の平均値が1である。

対立仮説:町ごとの一人当たりの犯罪率の平均値が1ではない。

以下の出力でp値が0.025以下であれば帰無仮説を棄却され、対立仮説が成り立ちます。

出力結果を見ると母平均が1.0である確率(p値)は2.3747222004803226e-11となり、帰無仮説を棄却されて対立仮説が成り立ち、「町ごとの一人当たりの犯罪率の平均値が1ではない。」となります。

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おわりに

本記事ではscipyを用いた1標本のt検定の例を示しました。実務では時々使う程度だとは思いますが、使用する際には重要な項目になりますので覚えておきましょう。