Pythonによるデータ分析・機械学習ブログ

Pythonによるデータの前処理・グラフ化、機械学習、統計解析、画像処理、Webスクレイピング、自然言語処理の基礎について紹介していきます。

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【第10回】matplotlibを用いた折れ線グラフの作成

はじめに

matplotlibは様々な種類のグラフを描画するライブラリで、描画できるのは主に2次元のプロットですが、3次元プロットの機能も追加されてきています。

例えば以下の様なグラフを作成することができます。

本記事では、matplotlibを用いて折れ線グラフを例に基本的なグラフの描画方法を確認していきます。

SAMURAI TERAKOYA

 

1. matplotlibのインストール

以下のコマンドでmatplotlibをインストールすることができます。

 

2. 単純な描画

それでは、早速グラフの描画をしていきましょう。今回は基本的なグラフの描画方法を確認していきます。

以下のコード例では、必要なライブラリをインポートして、numpyを用いてデータ配列を生成し、そのデータを描画しています。plt.plotとすることで折れ線グラフを描画できます。

3. グラフのX軸、y軸の表示範囲の変更

plt.xlim()とplt.ylim()を追記することでグラフのX軸とY軸の表示範囲を変更することができます。今回はx軸の範囲を-10から10までに、y軸の範囲を-2から2までに変更しています。

4. ラベルの作成

次はグラフのタイトル、X軸、Y軸にラベルを描画していきます。タイトルラベルの描画はplt.title()をX軸・Y軸のラベルの描画にはplt.xlabel()、plt.ylabel()を用いることで描画できます。

 

5. 複数データの描画

次は、複数のデータをグラフに描画させます。以下のコード例の様に2つのデータを描画させたい場合にはplt.plotに各々のデータを引数にすることで描画できます。なお、plt.plotにlabel=''を追加して、plt.legend()を追記すると凡例が表示されます。

 

6. 補助線の追加

plt.grid()を追記することで補助線が描画されます。

 

7. グラフの保存

ここまで描画できるとそこそこ使えるものになるかと思いますので、一旦グラフ保存の方法を確認します。

グラフを画像で保存するには、plt.savefig('保存したい名前')を追記してください。このプログラムを実行すると、test6.pngという画像ファイルが生成されます。

png形式以外の保存形式もあります。こちらの記事を参考にしていください。

8. グラフのデータの描画デザイン

次に、グラフの描画データの色や形などを変更する方法です。plt.plot()の引数にcolor、marker、lsを渡すと折れ線グラフの色、プロットの形、線の種類が変更されます。color、marker、lsの種類を以下に示します。

colorの文字と色の関係
文字 色の意味 文字 色の意味
'red' or 'r' 'magenta' or 'm' マゼンタ
'blue' or 'b' 'yellow' or 'y'
'green' or 'g' 'black' or 'k'
'cyan' or 'c' シアン 'white' or 'w'

 

markerの文字とマーカの形の関係
文字 マーカの形 文字 マーカの形
'.' '*'
',' ピクセル '1' Y
'o' '2' Y(上下反転)
'v' 下三角形 '3' Y(90度右回り)
'^' 三角形 '4' Y(90度左回り)
'<' 左三角形 '+' +
'>' 右三角形 'x' x
's' 四角形 'X' x (filled)
'p' 五角形 'D' ひし形
'h' 六角形 'd' 細いひし形
'8' 八角 '' マーカー無し

 

lsの文字と線の種類の関係
文字 線の種類 文字 線の種類
':' 点線 '-' 1点鎖線
'--' 破線 '-' 実線

 

さらに、グラフ全体の文字の種類、大きさ、X軸・Y軸の目盛りの向きの変更をするには、以下のplt.rcParamsの部分を追記します。その他にもデザインを変更することができますが、ここでの紹介は省略します。詳しく知りたい方はこちらの記事が参考になります。



 

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おわりに

本記事では、matplotlibを用いて折れ線グラフを例に基本的なグラフの描画方法を確認しました。今回の内容は基本的な描画方法なのでしっかりマスターしておきましょう。