Pythonによるデータ分析・機械学習ブログ

Pythonによるデータの前処理・グラフ化、機械学習、統計解析、画像処理、Webスクレイピング、自然言語処理の基礎について紹介していきます。

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【環境構築不要】 Python実行・学習環境「PyWeb」~WEB画面で操作するPython実行環境~

はじめに

 近年、プログラミング言語Pythonは記述方法が比較的簡単で理解しやすいことから、多くの人が扱うようになって人気を高めています。Pythonを用いてプログラミングをしようとした際にプログラムを記述、読込、実行する総合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)が必要になります。一般的にIDEとしてVisual Studio Code、PyCharm、Anaconda、Jyupter Notebook、Google Colaboratoryが使用されています。しかしながら、開発環境を構築するには初級者にはハードルが非常に高いことが多いです。特に、初級者はまずPythonを触って経験を積んでいくことが大切です。そんなようにIDEなどの開発環境を構築するのは、初級者やこれからPythonを触ってみたい人にとって手間で面倒くさいものです。

 そんな時に役立つのが開発環境の構築が不要なPython統合開発環境です。2月1日に環境構築が不要で無料かつWEB画面で操作するPython実行・開発環境の「PyWeb」のベータ版が公開されました。PyWebは会員登録不要、インストール不要、出費不要で気軽に瞬時にPythonを開発できる環境となっています。

PyWebの特徴は以下です。

  • WEB画面上でプログラムの編集、実行が可能
  • 既存のプログラムを読み込んで、編集・実行が可能
  • クラウドドライブが利用可能
  • エラー発生時に簡単にメッセージを翻訳してくれる機能が在る
  • 作成したプログラム及び実行環境をサイトに埋め込み可能

上記機能には制限はあるものの非常に便利なツールであることには変わりません。

 本記事ではPython実行・学習環境のPyWebの使い方を簡単に紹介します。

SAMURAI TERAKOYA

 

1. PyWebのホームページ

以下のページがPyWebのホームページで、詳しい説明などが記載されています。

pyweb.ayax.jp

 

2. 使い方の紹介

2.1 始め方

上記のホームページに移動してください。上記リンクをクリックすると以下の画面になります。

次に、一番したの「利用規約に同意し開始」をクリック

そうすると、以下の画面が表示されます。

 

2.2 プログラムの記述

まずは、左欄で右クリックをして「新規ファイル」を選択して、ファイル名を記載します。

プログラムは真ん中の黒目の枠内に記述していきます。

記述したら、右上の緑三角ボタンをクリックすると、プログラムが実行されます。実行後、右欄にその実行結果が表示されます。

 

2.3 作成したファイルの保存

作成したファイルはローカルに保存することができます。下図のように赤枠で囲った左から4つ目のアイコンをクリックすると保存することができます。

 

2.4 ローカルにあるファイルの読み込み

PC側で作成したPythonコードのファイルを読み込むことができます。下図のように赤枠で囲った左から3つ目のイコンをクリックするとファイルを読み込むことができます。読み込みができると、Pythonコードが表示されます。


2.5 作成したプログラム及び実行環境をサイトに埋め込み

作成したプログラム及び実行環境をサイトに埋め込みが可能です。右上端にある三本線をクリックすると以下のドロップダウンメニューが表示されます。その中から「共有(埋め込み)」を選択します。

そうすると、以下のようなウィンドウが表示されるので、コードをコピーしてサイトに貼り付けます。

埋め込んだ状態が以下のようになります。

 

オススメ書籍

Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書

Python3エンジニア認定データ分析試験の教科書にもなっている書籍で、データ分析に必要なPythonの基礎手法を身に付けることができます。具体的には、numpyとpandasを用いたデータの前処理、matplotlibを用いたデータのグラフ化、scikit-learnを用いた機械学習の基礎記述方法を身に付けることができます。これ一つで基礎はバッチリで、実務でも十分活用できると思います。個人的には見やすい書籍でした。

データサイエンス教本 Pythonで学ぶ統計分析・パターン認識・深層学習・信号処理・時系列データ分析

こちらの書籍は初心者から少し記述できるようになった人、かつ数学的な理論と一緒にPythonの記述方法を理解したい方にオススメです。統計分析、パターン認識、深層学習、信号処理、時系列データといった幅広く実務で使用する手法を学びたい方にもオススメです。

東京大学のデータサイエンティスト育成講座 ~Pythonで手を動かして学ぶデ―タ分析~

こちらの基礎を抑えながら実務で必要なPython記述法を学べる書籍です。基礎を一つ一つ抑えるというよりも実務で活用できるように必要な知識を身に付けられると感じました。これ一冊あれば十分かなと思いました。

 

スキル修得&転職

 近年、DXの進展に伴うデジタル人材の需要の高まりに追いついていない状況が続いていると経済産業省がホームページで記載している通り、DX人材、IT人材が不足しているのが現状です。さらにコンピュータの性能向上やAI技術の発展により、よりDX人材、IT人材の需要が高まってきます。さらには、今後の長期間安定して職がある業種とも考えられます。

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おわりに

本記事ではPython実行・学習環境のPyWebの使い方を簡単に紹介しました。環境構築が不要ですぐにPythonコードの記述と実行が可能でした。ファイルも保存・読み込みが可能で、サイトにも埋め込み可能で非常に便利でした。これからPythonを始めたい人、Pythonの開発環境構築が面倒くさい人はまずはこのPyWebを使って気軽にPythonのプログラミングを始めてみてください。