Pythonによるデータ分析・機械学習ブログ

Pythonによるデータの前処理・グラフ化、機械学習、統計解析、画像処理、Webスクレイピング、自然言語処理の基礎について紹介していきます。

MENU

PsychoPyによる反応時間測定テストおよびストループテストの作成

概要

お仕事の関係でPsychoPyというオープンソースの心理実験環境と出会ったので,今回は簡単な心理テストを作ってみました.そちらを紹介していきます.

まだPsychoPyを触り始めて3日目なので,ベテランの方からしたら至らぬ点も多いと思いますが,いろいろご教示いただければと思います.

 

 

1. PsychoPyとは

Python言語をベースとしや心理実験環境構築用アプリケーションです.インストールや詳しい説明は以下のリンクをご覧ください.

ogwlab.org

 

2. 反応時間の測定プログラム

PsychoPy v2021.1.4の環境で作成していきます.

PsychoPyで以下のプログラム(reaction_timetask.psyexp)を開いてみてください.

GitHub - tatsuya-fukuoka/psychopy_reaction_time_task

 

f:id:chantastu:20210627102106j:plain

PsychoPyでの操作画面

 

上図のような画面が出てくると思います.

図形を表示させて,キーボードのスペースキーを押すプログラムで,図形を表示させてからスペースキーを押すまでの時間を計測します.

問題では,「赤い丸印が表示されたら,スペースキーを押してください」という指示のもと,スペースキーを押していくテストです.

 

このプログラムを動かすと以下の動画のようになります.

スペースキーを押すと次の問題にいくので,赤い丸が出てるのはちょっとだけになっていますね.

ぜひ,一回触ってみてください.

youtu.be

3.ストループテスト

ストループテストは,注意力や判断力を測る認知機能検査として知られています.

コードは以下のリンクに置いてあります.

GitHub - tatsuya-fukuoka/stroop_task

 

今回は,赤色,青色,緑色の「赤,青,緑」の文字をランダムに表示させて,

赤い文字の時にスペースキーを押してもらうものになっています.

こちらのプログラムを動かすと,赤い文字が表示されてからスペースキーを押すまでの時間が記録されます.

(本当は,間違えた際の判定も記録したいのですが,psychopyを使い始めて間もないので設定できませんでした...)

 

上記のプログラムを動かすと以下の動画のようになります.

日常の頭の体操にもいいかもしれませんね.

ぜひ,触ってみてください.

youtu.be

 

おわりに

今回はPsychoPyで簡単な反応時間測定テストとストループテストを作ってみました.

作成者自身,脳の働きについては全く知識がありませんが,PsychoPyを知る機会があったので,試しに簡単なテストを作ってみました.

次は,一歩踏み込んだ心理検査で使用されるテストをいくつか作ってみようと思います.